一般的にストレスは、消化器系に悪影響を及ぼすようです。

ですから精神的な疲れには、胃腸に関係するツボを中心に治療することになります。

話は鍼灸学校時代、東京女子医大の梶田先生の「病理学」の授業。

かなり昔のことで正確ではないかもしれませんが・・・、

消化器系をミミズにたとえ、口から肛門まで人間に共通するものとしてみれば、

進化の中で、人間の顔面が、例えばミミズの口がめくれてできたと考えることもできると聞きました。

よく顔面にハリをたくさん刺してある写真をみたことがあるとおもいますが、

顔面の延長線上である胃腸に、刺激をつたえて治療効果をあげるねらいがあります。

顔面にどうして胃のツボがあるのか、先の授業で理解した次第です。

「断腸の思い」の語源はよく知られていますが、福島の原発事故以来、故郷へ帰れない人たちはもちろん、

帰宅可能といわれた人たちでも、やりきれない思いでいっぱいではないでしょうか。

NHKスペシャル　「３・１１万葉集」　を見たとき、被災地の中で、福島原発の影響があるところと、ないところの差が

こんなにもあるのだと、思い知らされました。

いわき市に避難している女子高生の歌　「　時は経ち　復興はさらに　進んでく　心の中は　空っぽのまま　」

名取市（宮城県）斉藤梢さんの歌　「　海風が　みちびく一艘　また一艘　この空をゆく　おかえりみんな　」