東京新聞３・２０付「サタデー発言」の菊池竹史さんが、世論調査報道についての危惧を述べていました。私たちは普段から、新聞やテレビ（ラジオ）からの情報を得て、政治や経済に対する考え方を形成していると言えるのではないでしょうか。つまり、私たちはマスメディアに教育されているようなものです。ですから世論調査とは、マスメディアが国民をいかに教育したかをはかる成績発表のようなもので、「世論」とは、つくられているものだと私は思います。では、本来の「世論」はどう形成されるべきものなのかについて述べたいと思います。当たり前のことですが、「議論」や「討論」を惜しみなく提示することです。例えば「消費税を上げなければ、財政再建ができない？」「沖縄の米軍基地は、日本の防衛になくてはならない？」などの問題について、疑問の余地もないのでしょうか？少数意見でも存在するのであれば、その論戦の土俵作りをマスメディアにお願いします。その論戦を見ながら、土俵のまわりの国民が、どちらに声援や拍手を送るのか、それこそが「世論」と言えるのではないでしょうか。